M-ji, M.D., Ph.D.

Life is Short Eat Dessert First

PAX CYCLEにホイールオーダーした話 その1

今使っているDURA-ACE WH-7850-C24-CLのホイールを買ったのはいつだっただろうか。思い出せないぐらい遥か昔・・・

当時のブログを見返すと2010年8月にポチっている。

「いろいろ噂では聞いていたけれども、円高ポンド安がすすんでいて、UKのインターネット通販サイトが非常にお買い得になっている。今までずっと欲しかったShimano DURA-ACE WH-7850-C24-CL 定価113,490円がwiggleで66,409円。かなり安い。海外サイトで少し心配はあったが、思わずポチッと購入してしまった。」

当時のwiggleは安かったなあ。

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なんと8年以上もこのホイールをずっと使っている。子供が小さかったり、仕事が忙しかったりであまり乗れていない時期もあったけれども、ここ数年は自転車通勤をしているということもあり年間8000kmは乗っている。今ではリムが減ってきてしまって、リムのサインが消えてしまっているし、走行中になぜか六角レンチが刺さりリムに穴が空いてしまい、その穴をテープで塞いで使っている。

このまま騙し騙しこのホイールを使っていくのもそろそろ限界かな、と感じていた。

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名が知れたホイールは大体10万円以上するし、ワイドリムばかりだし、あまり欲しいホイールがなかったので、またDURA-ACEにするかと考えていた(今では10万円以上するが)。

そうこうしているうちに、SDA王滝やXCのレースなどでPAXの選手の活躍を見たり、TwitterでPAX CYCLEのキクちゃんのツイートを見ていて、こんな人にホイールを組んでもらいたいという思いが次第に高まっていった。

最初にホイール作成依頼のメールをしたのが、2月4日。メールで色々とやりとりをして、DURA-ACEのハブを流用して組もうということになった。ハブを新しく購入することをお勧めした方が商売上手なんだろう。しかし顧客に金銭的な負担がないように、そして今ある機材をうまく流用することを一番に考えてくれた。ただ売るだけでなく、親身になってホイールを組むというキクちゃんの姿勢に感動した。

その後の作業の中で、DURA-ACEのフロントハブが使用できないことが分かった。

「作業時にフロントのみがトラブルがありました。スポークテンションを張って際にカップアンドーコーンのハブはハブにガタが出る事が多いのですが、こちらも同様に出た為にガタが出た状態では横フレが取れない為にハブ調整の為に緩めた所、アクスルのナットが駄目になっているようです。残念ながらこの部品は既にリペアパーツがありませんのでフォローする事が残念ながら出来ないようです。当店としてご提案が出来るのがハブ代金をご負担を頂ければPAXハブで組みなおして作るご提案は可能です。」

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内容が専門過ぎてよく分からなかったが、PAXハブで組んでもらうことにした。

しかし、
「ホイールは何か急ぎでなければ、後輪の雰囲気にあわせて16Hのシルバーハブを製造しようと思いますがいかがでしょうか?(現状ではBLKしかありませんので前後でバランスが違って不格好になってしまいますので。)ホールとカラーが特注になってしまいますが前後バランスをどうして考えてしまいます。お時間だけ頂ければ対応が出来る案件なのでいかがでしょうか?と思いまして。」

おそらくBLKで組んでしまえば手っ取り早いのだろうけれど、前後輪でハブの色が違ってしまうのを気にしてくれたのだろう。本当に顧客のことを考え、一つ一つのホイールに愛情をかけていることが感じられた。

もうここまでくると、キクちゃんに絶大な信頼を置いておまかせ。

はっきり言ってしまうと、完成品を買ってしまった方が手っ取り早いし、高価な高性能ホイールであれば性能もいいだろう。しかし時間的余裕があり、やり取りをしながら自分に合ったホイールを仕上げてもらう過程を楽しめるようであれば、素晴らしいホイールが仕上がるのではないだろうか。

 

ホイール到着後はその2へ。

 

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SAPIM CX-RAY STR SIL
アルミニップル