蛭トンに続いてやってみたかった丹沢主稜縦走。ジェミニに西丹沢ビジターセンターまでの電車やバスの時刻表を調べてもらったが、きちんと日時を指定したのに平日のダイヤだったので、一瞬ヒヤッとした。今日は休日ダイヤだ。
バスが1本遅れるだけでも今回の山行計画に影響が出てしまう。なんとか0715新松田駅のバスに乗ることができた。しかし席には座れず。新松田から西丹沢ビジターセンターまでは1時間以上かかるので立っていると辛いが、最後の方で座ることができた。客の9割は登山客だった。0825西丹沢ビジターセンターに到着した。それにしても暑い。用意をしているだけで汗が出てくる。ザックウエイトは8kg。水分が4.5ℓなので重い。

0835西丹沢ビジターセンター出発。ジェミニは先ほどのように予定を平日ダイヤで組んでしまったりするポカもあるが、結構優秀で今までの自分の経験した山やコースタイムを事前に入力しておくと、丹沢主稜縦走のおおよそのタイムスケジュールを組んでくれる。蛭ヶ岳に14時に到着する計画だった。
檜洞丸に登る樹林帯は想像以上に湿度が高くて、前日に雨でも降ったのかぬかるんでいた。沢も増水していて渡渉するのに川に落ちて靴が濡れてしまった。


どんどんと汗が出てきて、汗が乾燥せずにまとわりついてくる。今回ハイドレーションを登山で初導入したのだが、これが良い。歩きながら最小限の動作で少しずつ水分補給できるのが良かった。檜洞丸に到着したのが11時なのでタイムスケジュール通りだった。大汗をかいて、しかも頂上はガスっていて全く展望なし。虚無だった。大汗でポケットに入れたスマホがびっしょりになる程だった。
途中で足が攣り芍薬甘草湯と梅干し純を摂取したら、すぐに改善した。芍薬甘草湯と梅干し純は登山には必携品である。今回、CCDを溶かしたが、大量に汗をかく場面では水よりも良かった。ハイドレーションは洗うのが面倒くさいので水を入れた。


檜洞丸から蛭ヶ岳の行程が今回の核心部。檜洞丸〜臼ヶ岳〜蛭ヶ岳間の激しいアップダウンが最大の難所。痩せ尾根やクサリ場、滑りやすい急坂が連続し、技術的にも神経をすり減らす。そして大倉からの最終バスまでに下山しなければならないという厳しい時間制限(タイムリミット)が精神的プレッシャーになる。草むらでガサッと音がして物体が動いていたので驚いたが、熊ではなく鹿だった。
「猛暑」「高湿度」「終わらない激しいアップダウン」「行く手を阻む夏草」、そこにさらに「雨上がりの泥濘と滑る足元」という五重苦。修行だった。
特に蛭ヶ岳山頂へ登る急登と草、薔薇の棘が心身ともに疲弊した。

水は4.5ℓを担ぎ上げていたが、蛭ヶ岳に到着した時には1ℓほどしか残っていなかった。蛭ヶ岳山荘で1ℓの水とコーラを買った。
蛭ヶ岳山頂はガスっていて全く展望なし。


核心部をなんとか越えられたので精神的にかなりホッとした。しかもタイムスケジュールを少し巻くことができた。予定通り蛭ヶ岳を14時に出発することができた。
コーラをがぶ飲みしてCCDを溶かし、梅干し純を摂取した。
蛭ヶ岳から先は途中に岩場、鎖場はあるものの整備が行き届いているので、精神的ストレスはだいぶ少ない。しかもタイムスケジュール通りなので、気分的には楽だった。しかし身体はだいぶ消耗しているのであまりペースは伸びなかった。


ガスが抜けると幻想的な風景。


途中で一瞬ガスが抜けることがあったが、基本的にガスで展望はほとんどなかった。
丹沢山みやま山荘でもコーラ、水1ℓを購入した。よく胃腸障害で動けなくなる人もいるが、強靭な胃袋と食欲は、このような時には役立つ。水分と電解質、カロリーがどんどんと身体から抜けていく。コーラ、CCD、水のがぶ飲みと梅干し純、惣菜パンの摂取でなんとか熱中症にならずに済んだ。
塔ノ岳への登り返しで、脚が止まったがなんとか登り切り、塔ノ岳に1630到着した。さすがにこの時間なので人が少ない。そして塔ノ岳もガスで虚無。

もうここからはひたすらの下り。2時間ちょっとで1844大倉バス停まで到着した。無事に日没前だったのでヘッテンを使用せずに済んだ。

完全に抜け殻になれました。
日帰り丹沢主稜縦走はキツいのか??
登山開始時間の遅さ:始発バスが西丹沢ビジターセンターに到着するのが0825であり、夜明けとともに山行を開始することができない。車で来ることもできるが、ワンウェイのため下山後車を回収しに戻らないといけない。
低標高ゆえの灼熱:最高点の蛭ヶ岳でも1,673mしかなく、スタートの西丹沢ビジターセンター(約540m)や大倉(約290m)は下界と変わらない気温。
風が抜けない樹林帯:檜洞丸への登りや、臼ヶ岳周辺の樹林帯は湿度が非常に高く、サウナの中を歩いているような状態。
水場がない:主稜線上には気軽に補給できる水場がほぼないため、多くの水を背負って歩くこと自体が、さらに体力を削る悪循環になる。
主稜線で力尽きても「逃げ場」がない:累積標高や距離ではなく「途中でやめられない(エスケープルートがない)」という絶望的なまでの退路の断たれ方。特に、一番体力を消耗する核心部(檜洞丸〜蛭ヶ岳)に入ってしまうと、左右どちらに下りても泥沼にハマる構造になる。
本当はキラキラとしたアルプス縦走をしたいのだが時間がない。
結局、自転車も登山も時間に追われた泥臭い活動になってしまう。そういう性分なのか。









































































