M-ji, M.D., Ph.D.

Life is Short Eat Dessert First

レーシック当日

いよいよレーシック 当日。レーシック 後は1週間ほど運動ができないので軽くランニングでもしようかと思っていた。なんと天気予報では晴れだったのに雨。レーダーを見ても雨雲がなかなか抜け出さなそうだったので、大人しく食器洗いやメダカの世話など。

やはり落ち着かない。今になって緊張してきた。あたふたしても仕方ないので家事のルーチンワークをやって、今日は洗髪できないのでシャワーを浴びてから、いざ出撃。
グリーン車でゆっくりと新聞を読みながら。ふとレーシック が失敗して新聞も読めなくなったらどうしようと心配になってきた。ドキドキしながら近視クリニックへ。受付を済ませて、再び視力検査をした。この視力検査のデータを元にレーシック の設定もするのかと思うと、かなり心配になってきた。特に乱視の検査なのだろうか、赤丸、緑丸どちらがくっきり見えるか、どちらのレンズの方が点がぼやけないか、など微妙な違いなので自分でもどちらが良く見えるのか分からなくなってきた。その後待合室で待って、眼科医の診察。髪はボサボサで疲労が滲んでいるような先生だった。事務的に「質問ありますか」と言われ、特にないので2-3分ぐらいで診察は終わってしまった。
オペ前にカードで精算を済ませた。遺伝子検査で1万円支払いしたので、*万円の支払い。

これで再び新車が遠のいた。
トイレを済ませて、iphoneやら貴重品をロッカーに入れていよいよオペ室のあるエリアへ。もうレース前より緊張してきた。心拍数を測ったらどのぐらいだろうか。

呼ばれてオペ室に入った。CTを小さくしたような近未来的な機械が鎮座していて、看護師?技師?が数名、眼科医らしき術者が1人。執刀医の**ですと挨拶された。女医さんだった。こういう時にきちんと医師が挨拶してくれるだけでほっとする。ベッドに横になって、毛布を被せられて、顔面の上には宇宙船らしき機械と緑の光。ここからは慣れているのだろう、オートメーションのように進んでいった。開眼機で眼を大きく開けられて、麻酔やらの目薬をジャブジャブとかけられた。結構な力で眼球の周囲を押さえつけられて、緑の光を見ていてと言われた。眼球の痛みはないけれども、機械で目の周囲を押さえつけられるのがちょっと怖かった。呪文のような数字、何秒経過という声、角膜が焼かれているのだろうか肉を焼くような匂いが。。。もう緊張しっぱなしで身体がこちこちだった。ふと脳裏に浮かんだのは、小学生の頃虫眼鏡で太陽光を集めて火をつける実習。ふざけて蟻を虫眼鏡で焼いた時の匂いそっくりだった。

片目が終わってほっとしていたら、次はもう片方。もう少しの我慢だ。時間は10分ぐらいだろうか。ふー全身の力が抜けた。レーシック が終わってオペ室を出る時点で、眼鏡をかけていないのにだいぶ見えることに気がついた。
待合室で15分ほど待ってから、今度は角膜強靭化の処置。レーシックほど物々しい感じではないけれども、角膜のフラップを剥がされて、点眼されて光を照射された。これにて全工程が終了した。クリニックの廊下や手元が見える。まだ視界はぼやけているけれども、すぐ視力が矯正されていることが分かった。
だんだんと、目が乾いてきてしょぼしょぼしてしみるような痛みが出てきた。駅の標識を見るのが辛いぐらい。グリーン車内で痛み止めの点眼とヒアルロン酸の点眼をしたらだいぶ楽になってきた。車窓から眺めていて景色がよく見える。まだこの時点では少し視界がボーッとはしているけれども、違和感のない矯正具合。

自宅に帰ってから、ステロイド、抗生剤の点眼を1時間おきにさした。やはり目の違和感、しみるような痛みがあり、痛み止め、ヒアルロン酸をやはり1時間おきぐらいにさした。
まあランチを食べたり、掃除機をかけたりするのは問題ない。

レーシックが終わった瞬間から視界クッキリというわけではなく、当日は今後良くなるのかという不安の方が大きかった。

手術当日に当たり前だけれども、予定を入れない方が良い。心身の疲れ、眼の違和感、痛み、乾燥で最低限の日常生活しか送れない。手術直後に視力が回復して感動!というのはありえない。

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レーシック後に眼鏡をかけて見たら、恐ろしく歪んだ世界だった。

長い付き合いだった。数年後に老眼鏡として再登場かな。