M-ji, M.D., Ph.D.

Life is Short Eat Dessert First

レーシックその後

レーシック1週間後の検診では明らかな異常はなかった。若干、ドライアイ気味なのと右眼の特に薄暗いところでの近くの文字を見る時に少し霞がかる感じ気になっていた。

今回は丁寧な眼科の先生だった。大手近視クリニックの場合、術前の医師、手術担当医、術後の医師が全てバラバラなので、様々な医師の意見が聞ける反面、責任の所在が不明確になること、その都度医師が変わるので主治医不在で親身になってくれるという感じはない。じっくり丁寧な診察を希望する場合や一貫して一人の医師に診察してもらいたい場合は、大手よりもこじんまりとした眼科医院の方が良い。

専門の機械で染色しないとわからないぐらいのフラップのシワがあるといえばあるが、視力は両眼とも1.5出ており、視機能の影響を及ぼしているわけでないので、フラップをもう一度剥がして貼り直すような処置が必要ないだろう。そしてこのシワが霞の原因になっているかどうかもはっきりと断言できないと。

というわけで経過観察で今度は3ヶ月後の受診。

 

良かった点

・視力の矯正のされ方が自然ではっきりくっきりと見え、視界も広がった。裸眼で1.5というのはこういう世界なのか。特にライドしている時に眼鏡だと、レンズ越しなので視界が狭くなり、急に振り返ったりした時に見えないことがあるが、レーシックだとそれがない。晴天時の遠方視については素晴らしいの一言。

・湾曲したスポーツサングラスを装着できる。今まで内側にレンズが入っているルディプロジェクトや普通のサングラスをかけていたけれども、意外と風の巻き込みがあった。きちんとしたスポーツサングラスはこんなにも風が入ってこなくて眼が楽だということが分かった。

・風呂や温泉も危なくない。お風呂に入ってもくっきり見えるので、水垢など汚れが気になるようになってしまった。今だに風呂に入る時や顔を洗う時に眼鏡を取る動作をしてしまう。

 

うーむな点

・術後1週間ぐらいは眼のゴロゴロとした違和感やドライアイ がひどく、ヒアルロン酸の点眼液が欠かせなかった。術後2週間も経つと以前よりもドライアイな感じはするけれども、そこまで気にならないし、ヒアルロン酸の点眼液も寝起きに1回つけるぐらい。

・老眼については、まだ自覚はないけれども多分早まっているだろう。多分というのは日常のふとした瞬間。箸でご飯を口にはこぼうとした時にご飯粒のピントが合わなくなる位置が少し遠くなった気がする。スマートフォンのすごく小さな文字が前より見辛くなったかなあ。

・右眼の薄暗いところでの近くの物を見る時の見え方の質が若干悪い。なんて言えばいいんだろう、汚れた眼鏡ごしに見ているというとかなり大袈裟なんだけれども。

・夜の車のヘッドランプがギラギラして見える。これがハローグレアなんだろうな。

 

総括としては、現時点ではレーシックをしてメリットが多いしやって良かったと思っている。しかし眼の手術としては安全な部類かもしれないが一定のリスクはあるわけで、万人には勧められない。特に眼鏡やコンタクトで不自由さを全く感じていない人はやる必要はない。眼科医や外科医など近くの見え方の質が落ちると、仕事上問題になる人はやめた方がいいだろう。日常的に細かな作業を長時間にわたってするような人も向いていないかもしれない。

今後、白内障になったときの眼内レンズの計算式がレーシックをしていると複雑らしく、術前の眼の検査データがあった方が良いので、3ヶ月検診の時にデータなどの開示請求をする予定である。

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