4時。自然に起きた。
世の中の雰囲気が悪くなっていくと仕事が忙しくなっていく。
疲労が蓄積していて、昨日は美味しい夕食を食べて横になっていたら気を失ったように寝ていたらしい。記憶がないぐらいに疲れていたことだけは覚えている。
もろもろ用意をして、日の出少し前の0519に出発した。疲ていても十分な睡眠を取れば元気になってしまうのは、まだまだ若い証拠か。
最初がかなりの激坂でギアが残っていなかった。走り出しは完全冬装備でも寒かったけれども、寝起きの激坂で汗が吹き出した。まだ周囲は薄暗く、走っていると急に目の前にキツネやフクロウが姿を現した。
木の隙間から朝日が差し込み、光と風、吐く息とチェーンの音のみ。
こんな静寂の中、ただ自転車に乗っているだけうれしさがこみ上げてくる。
自転車や装備、ウエアを準備して持ってくるのは大変だけれども、周囲が寝静まった中、ライドに出撃して得るものははかりしれない。
今日は天気はいいが、風が強い。八ヶ岳から吹き下ろしの風がものすごく冷たい。八ヶ岳高原ラインを清泉寮のところまで行って、引き返すことに。路肩には雪が残っていた。
行きは上り基調だったけれども、帰りは下り基調。楽だけれども体が冷え切った。気温は5度。4月の気温とは思えない。さすが標高1000mを超えると寒い。ヤビツ峠よりも標高が高い。標高が高いところで1300mほどなのでヤビツの2倍弱。完全冬装備だったけれども、下りでは凍えるほどだった。
帰還後、温泉に飛び込み冷え切った体を温めた。足の爪先が冷え切って、痺れとともに気を失いそうになった。